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STEP1 活動事例を知りたい

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ほっとサロン将監

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アットホームな地域の憩いの場所

高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けるためには、地域の支え合いが必要です。既存の高齢者向け福祉サービスと福祉NPOが蓄積した長年のノウハウを地域に生かし、気軽に集まり交流を深めながら、住民参加型の「居場所づくり」を実践しています。

※この記事は「協働まちづくりの実践(平成30年3月発行)」と同じ内容を掲載しています。

RELATION MAP
MEMBER

NPO福祉ねっと宮城
藤田 佐和子さん
けやきグループ
佐藤 涼子さん

毎週木曜日のお楽しみ!!

仙台市内で福祉サービスを提供する11のNPOでつくるNPO福祉ねっと宮城と、泉区将監地区で高齢者対象の配食サービスを行うけやきグループが協働で立ち上げたのが「ほっとサロン将監」。ここは、地域の人の居場所と食事を提供する場です。 サロンの会場は、仙台市将監老人憩の家。毎週木曜日になるとオレンジの旗を立て、来る人を歓迎してくれます。参加費100円+ランチ代400円の合計500円で、10時半から14時半の間出入り自由。毎回平均して20〜30人前後の方が利用しています。サロンというと女性が多いイメージですが、ここは男性の方もたくさん参加しているのが特徴です。 午前と午後に参加自由の講座があり、軽い体操や五行歌、筆ペン、絵手紙講座などが行われています。講座は、地域の人がボランティアで自分の得意分野を教えています。お楽しみのランチは、季節の行事やカロリー、栄養面に配慮した料理が振る舞われます。サロンに通うことが、参加者のやりがいと生きがいを感じる機会となり、「杖をつかなくてもよくなった」、「閉じこもり気味だったけれど明るくなれた」など嬉しい報告がたくさんあります。

人脈がつくり上げた集いの場

年々高齢化率が著しく高くなっているなか、NPO福祉ねっと宮城は地域の担い手を増やすため、2014年度に仙台市市民協働事業提案制度を利用してボランティア養成講座を開催しました。翌年2015年度には、地域の人が集って仲間をつくり、自然に助け合う居場所づくりを提案しています。 一方けやきグループは、1998年から行っている配食サービスの活動を通して高齢者の〝孤食〞に気付き、みんなが集まれる場所がほしいと思っていました。そんな時、NPO福祉ねっと宮城事務局長の藤田さんから声を掛けられ、地域のさまざまな団体の協力を得て「ほっとサロン」の立ち上げに結び付けました。

この日は筆ペン講座。一文字一文字丁寧に。

サロン活動のモデルとして

ほっとサロン将監の運営が始まって2年余りが過ぎ、コーディネーターを務める藤田さんは「サロン運営も一段落ついたので、離れることも可能でしたが、顔なじみの方もでき、ここに来ることが楽しいので、ボランティアとして通い続けています」と話します。参加者も徐々に運営の手伝いをするなど、自然とボランティア側になる方もいて、お世話をする側とされる側の立場がとてもフラットな関係にあります。
けやきグループサロン担当の佐藤さんは運営の課題は「ボランティアの高齢化です」と言います。また、このサロンを地域として見守っている町内会長さんたちは「生活のために働かなければならない若い世代にボランティアは難しい。若い人が担い手になるためには、地域活動の一環として活動費を支払うなど、参加しやすい環境をつくることが必要だ」と考えています。
現在仙台市は、老朽化が進む公共施設を建て替えるモデル事業として、将監市民センター・老人憩の家・児童センターの3施設の複合化計画を進めています。ほっとサロン将監の活動でノウハウを得たボランティアが活躍できる場になることが期待されます。

(取材・文:学生ライター 半沢 友香)


CONTACT

NPO福祉ねっと宮城
〒981-3213 仙台市泉区南中山2-2-3
Tel: 070-5329-6780
けやきグループ
〒981-3132 仙台市泉区将監1-11-12
Tel: 022-773-0749

更新日:2022.05.20